2009-09-29
現代の「どこでもドア」
こんにちは。珠です。
かねてから、お知らせをしております、
LADY MURASAKI JAPAN 「魅する漆」・・・展示会 まであと3日。
日本では、サンプルリングの最終仕上げを
して頂いています。
関係者および、職人の方々に感謝!!
こちら、スペイン時間は日本時間より、
-7時間(夏時間)-8時間(冬時間)の
時差があるので、あと3日。
現地時間と日本時間、同時に把握しつつ
行動をするのが常となっています。
日本時間を把握したところで、
ドラえもんの「どこでもドア」があるわけではなし、
気持ちは行ったり来たりするも、
身体の移動を出来る術は残念ながら
今のところ持ち合わせていません。
遠隔でLADY MURASAKI JAPAN のデザイン、
原型製作などをし、日本のスタッフと連携して
これまで準備をしてきました。
現代に存在する「どこでもドア」に最も近いと思われる
ネットフォン「Skype」がとても役に立ち、
スタッフ間ダイレクトでコミュニケーションをとり
進めることができています。
(3人で通話ができる。しかも無料!!)
以前の私たち3人は、封書でエアメールを送り合う
文通をしていたのに!!!
「文明の利器」に感謝!
・・とはいえ、今でも手紙を書き送ること、
受け取ることは大好きです。
・・・しかし、手をかけて製作した原型をエアメールで送ること、
サンプルを送ってもらうことは、万が一の紛失や破損のリスクが
頭をよぎり、今でもとてもドキドキします。
小包が手から離れる瞬間から、しばらくの間、
祈りの時間を持つのが常です。。w
スペインの私の手を離れた原型が、
日本のスタッフの手元に届き、
そこから福井の木地職人の方々の手、
塗師の方々の手を経て、
ジュエリー職人の方々の手に届き・・・・。
海を渡り、多くの方々の手を経て旅をする
私たちのジュエリーをご覧いただければ幸いです。
Date 2009.10.2(Fri) 3(Sat) 4(Sun)
Open 11.30am -18.30 最終日は17.00閉場。
Place ・Rin・ 東京メトロ銀座線・半蔵門線、表参道駅より徒歩2分
( 珠 )
2009-09-27
こんなの見つけちゃいました
こんにちはー
展示会まであとわずか、ドキドキして当日の夢を見ている文です。
さてさて、展示会の準備はちょっと置いておいて(いいの?)
今日は夏に珠と行った福井で見つけた素敵な名刺入れをご紹介します。
福井県は越前和紙でも有名で、福井滞在中には越前和紙の里にも
連れて行っていただいたのですが、そこで出会ったのがこの名刺入れ!
かわいーーーい♪
少しベージュがかったベースに、涼しげなブルー、乙女ゴコロを刺激するピンク、
シックなグレーがマーブル模様に!!
プ、プ、プッチ柄っぽいし!!
手すきの和紙なのでおそらく同じ柄は1つもないだろうし、
和紙の何とも言えない手にしっくり優しくなじむ肌触りがたまりません。
こういう出会いって嬉しいですよね♪
さてさて、かわいい名刺入れで気分を上げて、
展示会がんばりまーす
うっす!
(文)
2009-09-26
展示会まであと7日
珠です。こんにちは。
夏を日本で過ごした後、それ以前のこちらでの事柄の
いくつかを忘れてしまっていると気づくことしばしば。。
春先に書店に本を注文していた!
本が、届きましたよー!!と連絡が入り、行ってみると、
なんと、憧れのこの写真集 VOGUE ROCKSが
届いておりました。
しかし、時間かかりすぎです!!!
(島という土地柄、物流が思うようでなく、欲しいものが
手に入らないことが多いのです。
ちなみに、大好物の納豆は、ほぼ2ヶ月に一度のペースで
船でバルセロナより冷凍のものを届けてもらっている。)
こちらの写真集は、
1920年代より、各国のVOGUE誌に掲載された、
ハイジュエリーのフォトページより抜粋編集されたもの。
Steven Meisel、Mario Testino、Helmut Newton、
Ellenvon Unwerth、Bruce Weber ほかの
フォトグラファーによる作品の数々。
芸術性の高い、ファッションフォトの中で輝く
ROCKS・宝石とコーディネイト、シーンの斬新さ、
美しさにはうっとりします。
10代のころに、
洋書売り場で立ち読みしてこんなページを見つけると、
内容は大して読めもしないのにVOGUEを購入していたっけ。。
この写真集、文、幸にも見せてあげたい。
( 珠 )
・・・ 展示会まであと7日 ・・・
2009-09-23
福井県・山久漆工を訪問(8月) 3
今回の訪問では、普段見ることの出来ない、
職人の方々がお仕事をされている様子を、
拝見させていただくことができました。
漆器の生産は、商品の製造の各過程ごと、
技巧ごとの分業になっていて、
それぞれの技術に特化した職人の方々が
熟練の確かな腕をもって、生産に勤しんでいます。
* 写真の職人さんは平たい「角もの」の塗師さんの
作業の様子です。
「漆」塗りの表面に塵などが入り込まないように、
きれいに掃除された、作業部屋の真ん中で、
手を休めることなく私たちを迎え入れてくださいました。
どっしりと胡坐をかいた安定した姿勢で次々に作業を
してゆく様には、圧倒されました!!
一日、6、7時間、この作業を行っているそうです。
ものは慣れとは言いますが、胡坐をかいたこの姿勢で
安定するところまで、いったい何年かかるのでしょう・・!?
漆器の生産工程、また様々な製品について、
勉強、見学ができる施設「うるしの里会館」をご案内いただき、
熟練の蒔絵師、沈金師の方々の
作業場にもお邪魔させていただきました!
ちょうど、蒔絵師さんの仕上げていらした作品の、
独特の絵柄の蒔絵による技巧表現には、
伝統のいわゆる和風な漆器のイメージを覆し、
斬新でいて、確固たる芸術性に裏打ちされた
伝統の技術の成せる技に深く感動しました。
蒔絵という精巧極まりない技術により生まれる、
技巧表現が、絵柄、意匠の趣が変わることで
一転して洗練された、モダンなイメージになる様を目の当たりにし、
伝統工芸もまた進化するデザインしかり?!
と感じ入ったのでした。
また、沈金師さんのお宅では、
伝統の技術を継承し、熟練の技で、
漆器に加飾を施すことに収まらず、
ご自身自ら、創造性と探究心を持ち、
漆器と沈金の技巧を用いた様々な作品を
製作されている様子を拝見させて頂きました。
気さくに、私たちのジュエリーの作りにも
興味を持ってお話くださったり、
参考となる素材のお話や、
沈金の技術についてご説明くださり、
私たちの手にノミを持たせ、上からノミを動かして
技巧を体験させても下さいました!!
手を離されてみると・・・。
自分の手だけでは、まるで思うようにはノミが動かせませんでした!
LADY MURASAKI JAPAN のジュエリーに命が吹き込まれる場所、
福井県・鯖江市の訪問は、とても充実、勉強になりました。
産地の現状を知ることにより、その技術をもって、
ものを作ることの意味をより強く実感することにつながりました。
土地への思い入れも深まり、同時に課題の大きさにも深く感じ入るものです。
PS. もちろん、ついでなのですが!?
すばらしい海の幸の数々に舌鼓を打ち!!
泉質の良い、温泉も堪能させて頂きました。
出発の朝、寝ぼけ眼の文様を置いて、
ひとり、朝風呂にまでしっかり入って参りました!
( 珠 )
福井県・山久漆工を訪問(8月) 2
こちらは山久漆工の本社のエントランスに、飾られていました、
樹液を漆から採取「掻いた・かいた」後の残る、「漆」の木肌です。
一掻きで耳掻き一杯から、小さじ一杯分の「漆」を採り、
4日から8日後に、その傷が乾いたころにふたたび掻く・・・。
という作業が6月からの半年間繰り返されるそうです。
生成され、塗りに使われる、まさに樹液の色をした漆を、
社長自らが、指に取って見せて下さいました!
私たちがもしも同じことをした場合、間違いなく「漆かぶれ」を起こすことでしょう。
現場で「漆」に慣れ親しんだ職人の方々は、もはやかぶれを起こすことも
ないようです。
しかし、基本的に乾いた後の「漆」はかぶれを起こすことはありません。
また、LADY MURASAKI JAPAN のリングの指に直接に
触れる部分は、指なじみを考慮して「漆」を塗りこんでおりませんので
ご安心くださいませ。
間違って触れてしまわわないよう、恐る恐る見せていただいた
この「漆」の入れ物!
チラリと見える、この色!!
LADY MURASAKI JAPAN のジュエリーにとって
大きな意味をもつ「紫色」の中でも、最も高貴な「紫」。
伝統色で「深紫・こきむらさき色」と呼ばれる色漆を
オリジナルで作って頂いたものです。
つづく。
( 珠 )
福井県・山久漆工を訪問(8月) 1
日本はシルバーウィークですか?
あまり聞き覚えの無い名前の連休ですね。
こちらスペイン、マジョルカは本日で立秋。
数年前までは年間の晴天日数が300日以上と謳われ、
ほぼ年中、晴れ渡る青空と青い海に囲まれた島だったのですが、
近年は世界的な異常気象のためでしょうか、雨が降ることもしばしば、
10日ほど前に戻ってからは、すでにかなり涼しく雨続きです。
どうやら私は、人も羨む?!ビーチリゾート地にいながら、
長かったはずの夏の海に入りそびれ、
秋を迎えてしまったようです。
夏の間は日本におりましたので、仕方がないのです。
悔いは皆無です!!
さて、日本に滞在しておりました期間、8月に
残念ながらスケジュール調整がつかず断念することになった
濱中を泣く泣く置いて、文様と二人、
念願のジュエリーの漆塗りをして下さっている現場、
越前漆器の産地、福井県は鯖江市を訪問して参りました!!
山久漆工株式会社の山本泰三さんのご案内により、
生産現場の様子を拝見させて頂きました。
東京の二人と暖め、
マジョルカにてデザイン、原型製作をしたリングが
東京を経て、この福井の職人の方々の手に渡り、
それはそれは丁寧に熟練の技巧を凝らし、
丹精に時間をかけて漆塗りを施して下さっているその様子を
拝見させていただくことがついに出来、感激いたしました!!
それぞれに遠距離でありながら、
人を介し、その人たちのお力のおかげで
さらなる人の手をお借りし、
自分ひとりでは現実に形にすることが出来ないものを、
見事に形にしていただいていることの不思議と、
人の力の集まる所の持つ力、
そこから生まれるものの意味を、
考えさせられました。
漆塗りをして下さっている現場は、
埃が舞うことが許されない、ピンと張り詰めた空気の、
簡素で合理的な作りのお部屋で、
何十年も以前より、同じ作業と技が受け継がれ、
多くの美しい漆器を産み出していたことを
思い起こさせ、とても感慨深く感じました。
* 写真は山久漆工の熟練の塗師さんが
リングを塗って下さっている様子です。
リングという、サイズが小さなもので、
デザイン上、各面より小筆で漆を塗っていただかなければならず、
乾く時間をとり、塗ることの繰り返し・・・。
職人の方にとっても、通常の塗りなれた漆器とは異なり、
とても手のかかる作業です。・・ 感謝!!!!
つづく。
( 珠 )
2009-09-19
シルバーウイーク突入
こんにちわ、濱中です。
えーーー、シルバーウイーク返上で働き詰めなわけですが
SOHOで仕事をしているわたくし。
外とのつながり、ライフラインは他でもないインターネットなわけで、それがあろうことがおととい突然断絶!!
どうやらマンション内のどこかで線が断絶しているようで復旧までに早くとも1週間かかるとか。
ぴーーーんちです。
水がでない、よりもピンチかもしれません。
都会の孤島と化した我が家。
とりいそぎレスキュー隊にSOSを送るべく、イーモバイルに加入!(旦那が)
こうしてブログを平和に書けるあたりまえの幸せに感謝でございます。
そんなこんなで、展示会のポスターが上がりました
実はもうすぐなこの展示会。
そろそろみなさんのお手元にもINVITATIONが届く頃かと思います。
実はレディムラサキとしての展示会はこれが初めてではありません。
先に(珠)が書いた山本泰三さん率いる「山久漆工株式会社」主催の
「漆×美」展に今年5月に参加させていただいたのです。
プレエキシビジョンとして、仕上がったばかりのジュエリーをみなさんに見ていただいたのですが。。。
友人はじめ、プロのバイヤーの方々にも意見を伺い
「もっと細くしたほうがつけやすい!」とか
「◯◯◯◯◯円くらいなら買う!」とか
「漆はかぶれませんかーー。」とか
本当に参考になる意見を沢山いただいたんです。
そして、この夏スペインから(珠)が一時帰国し(文)と共にこの時いただいた貴重な意見をかなり取り入れ、制作に励んでいるのです。
制作過程ではいくつものドラマがあったようで(またそれは詳しく書かれると思いますが・・・w)
10月2日からの展示会ではこのブラッシュアップしたリングをお届けできるはずです。
(幸)
2009-09-18
JAPAN
ブランドネーム LADY MURASAKI には、
あわせて、JAPAN と記されています。
Made in JAPAN であることのクオリティ、
ブランドのナショナリティ、
またはアイデンティティを証すだけでなく、
古くは、奈良、平安時代より日本人の身近にあり、受け継がれ、
また、16世紀後半、安土桃山時代より
海外に渡り、欧米において「 漆 」=「 JAPAN 」と呼ばれ
憧れを集めてきた宝であった伝統技法による美を
私たち自身、再認識し、ジュエリーを通してあらためて
大切に伝えてゆければ、と願っています。
伝統技法により、時間をかけ丹精に塗り上げられた「 漆 」は
使用してゆくうちに色の深みを増し、
身に着けた人と共に成熟し、艶やかさを帯びてゆくでしょう!!
( 珠 )
2009-09-15
すっかり秋ですねぇ
こんにちは
LADY MURASAKI JAPAN3人目、
縁の下の力持ち(笑)の石井(文)です。
「LADY MURASAKI」、「漆×ジュエリー」
一瞬その響きにものすごーく渋いものを想像して
「ウーン」と思ったアナタ!(別にそんなこと思ってない?)
ぜひ1度私たちのコレクションを見に来てください!
きっと、「漆」の美しさ、
そして女子ゴコロをくすぐるデザインに
伝統美の新しい魅力を感じていただけるのではないかと
思いますよ♪
3人の中では1番のミーハー、ファッション好きの私としては、
毎日のコーディネイトをさりげなく素敵に彩り、
飽きがこないから長く使えて、
ショッピングに行くときも、パーティに行くときも、
デートにも、親戚の集まりにも、夜遊びにも着けていける!!
というよくばりなジュエリーをみなさまにお届けするべく
リサーチと企画を重ねて行きたいと思っております!
まずは、私たちの展示会に、ぜひいらしてくださいね♪
(文)
展示会のお知らせ
では、失礼。。
海に向かって叫びまーす!?
LADY MURASAKI JAPAN ・・ 魅する漆 展示会に
是非、お出かけくださーーーい。
まずは私たちのプロジェクトを知っていただきたく、
より多くの方々に ご覧頂ければ、幸いです!
我らのビューティーアイコンでもある
LADY MURASAKI JAPAN 的な素敵な女子の方々に参加いただき、
立例式の茶話会や、漆器を花器として使用する提案、
越前漆器と花のあしらいをお楽しみ頂けるよう、
準備を進めております。
お誘い合わせの上、是非ともお立ち寄りくださいませ。
Date 2009.10.2(Fri) 3(Sat) 4(Sun)
Open 11.30am -18.30 最終日は17.00閉場。
Place ・Rin・ 東京メトロ銀座線・半蔵門線、表参道駅より徒歩2分
( 珠 )
スペイン ・ パルマ デ マジョルカ より
申し遅れましたが?!
LMJ のジュエリーデザインをしております 私、
楊 珠貴( 珠 )は、スペインに居を構えております。
スペインとは言いましても、地中海にあります、
バレアーレス諸島のうちの、マジョルカ島という、
島におります。
LMJのプロジェクトに取り組むことを3人で決意し、
構想を思い描いた昨年の秋ごろ、
郷愁と共に憧れを持って意識していた素材に 「 漆 」が
ありました。
この日本からは遠く離れた地より
「 漆 」をジュエリーの素材として使用できるかどうか、
国際電話をかけ、ご相談させていただいたのが
現在、製作に全面的にご協力下さっている、
福井県鯖江市にある、越前漆器の生産元、
「山久漆工株式会社」の山本泰三さんでした。
この1本の電話より繋がった、不思議なご縁により、
「 漆 」をジュエリーに使用するというイメージが
現実のものとなったのでした。
先日、9月12日までの2ヶ月と少しの夏の間、
日本に戻り現場に参加することができたこと、
とてもうれしく思っています。
しかし、泣く泣く、またこの島に戻ってきたところ。
こちらもすっかり秋模様、やるせないものです。
海に向かって、一発、叫ぶとしましょうか。。
( 珠 )
2009-09-13
はじめまして♪
LADY MURASAKI JAPAN のカリスマデザイナーこと濱中(幸)です。
LMJ(Lady Murasaki Japanのことデス)は2人(珠と文)がジュエリーをデザインし、私がグラフィックなどのビジュアル制作を担当。
つまり2MC、1DJですっ。
まずは軽く自己紹介を〜
普段は、フリーランスのデザイナーとして「Vol.」という屋号でCDジャケットや音楽関係の装丁、TVや広告、プロダクトのパッケージなどジャンルに関係なくグラフィックを生業にしております。
知り合ってから20年。
影響を受けつづけている旧知の友ふたりに声を掛けた2008年にこのプロジェクトは産声を上げました。
世代を越えた全ての女性に贈る、真のジュエリーブランドを目指します!!
その足がかりとして去年から取り組んでいるのがなんと「漆」のジュエリー。
「漆=ジャパン」のジュエリーをスペイン在住の(珠)がデザインし、はるばる7つの海を越えて(そんな越えてないけど)ここジャパンで(文)がいろいろな人の協力を得て形にしているのです。
なんか不思議で素敵でしょーーww
もちろんババくさくなく、
使えるファッションアイテムとしての漆!
そんな漆の可能性を探っているところです。
これからこのブログですこしづつご紹介していきますので
みなさまどうぞよろしくおねがいしまーーす
(幸)
2009-09-08
ブランドネーム
多くを語らずに、ジュエリーをご覧頂くべきなのでしょうけれど、その前に蘊蓄をいくつか。
(私、蘊蓄多めですので、あしからず~。)
私たちの考える、ブランドネームの意味するところなどをご紹介してゆきたいと思います。
~ LADY MURASAKI ~
「源氏物語」の作者であるとされる女性の通称名、「紫式部」の英訳通称名。
「紫」とは赤と青の中間色にあたる色ですが、いにしえの人々は「紫」という色彩を、高貴で趣のある神秘的な色と認識し敬意をもって扱い、また「ゆかりの色」と呼びました。
古代において「紫」は染色の中で最も重要視され、最高位の色と考えられ、特に平安朝の女性たちの心を捉えていました。
染色には紫草の根である「紫根」が使用されていましたが、極めて揮発性が高いことから、薄い和紙に包んでおくと、間もなく和紙の根に触れた部分には色が移り、淡く染まってしまうそう。
この特性ゆえに「ゆかりの色」と呼ばれ、「想う人にその「紫」のように自分の色を移し、匂うばかりに染めたい。」という思いを表すとされる、実に官能的かつ優雅な色なのです。
ブランドネーム LADY MURASAKI は、紫の色彩の伝える感性、ゆかりを継承するすべての女性たちに繋がってゆくと考えます。
( 珠 )
2009-09-07
ご挨拶
はじめまして。
LADY MURASAKI JAPAN は東京を拠点とする濱中幸子、石井文子とスペイン在住の私、楊珠貴の3人が取り組むプロジェクト・・ジュエリーブランドです。
2008年源氏物語千年紀を機に、旧知の3人が集い、久しぶりに物語を読み直し、その優美な世界、とりわけ女性たちについて考え、多くを語り合ったところから、私たちのプロジェクトはスタートしました。
今後、プロジェクト、ジュエリーブランドを色々な方々に知って頂ければ幸いです。
LADY MURASAKI JAPAN にまつわる様々、覚書、お知らせしたいことを記す場として、
また私たち3人の往復書簡として、このブログを使ってゆけたら、と考えています。
どうぞ、よろしくお願い致します。 ( 珠 )
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